モデルやタレントとして活躍する佐藤栞里(26)が30日、ライフスタイル本「ちゃまてばこ」発売記念イベントを都内で行った。同書は、ファッション論に加え、坂口健太郎(25)をゲストに脚本、演出、出演を手掛けた妄想恋物語やタレントを全力でもてなす企画のほか、いとうあさこ(46)と温泉に行く“ノーブラでの旅”なども収めた異色の構成。「私に興味がなくても笑顔になってもらえる本になったと思います」。

 「MORE」などのファッション誌でモデルを務めながら、飾らない人柄とトークが受けてバラエティーで引っ張りだこだ。ブレークのきっかけは2つある。まず6年前に髪をロングからショートにして印象が大きく変化した。もう1つは日本テレビ系「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」の人気コーナー「朝までハシゴの旅」の出演。2年前にスタートし、指定された駅周辺で一般人と飲み明かす異色企画。あまり酒が飲めないが、泥酔しているオジサンを相手にしても人当たり良くその場になじみ、下ネタに大笑いしたり、話し込むうちに感動して号泣してしまうなど気取りのない振る舞いで男性ファンも獲得。ゴールデンタイムの番組でもあり、老若男女問わず好感度が高い。

 今年は200本ものバラエティーに出演。この日は「夢がたくさんかなった1年でした」と振り返り、かなった夢の1つが「出川(哲朗)さんと半日ロケができたこと」。出川について「過酷なことをしているのに心配せず笑って見ていられる。私もそういう人になりたい」と話し「目標は出川さんと言っても過言ではないです」と言い切った。

 「恋をしたい。手をつなぎたい」と恋愛願望も明かしたが、理想のタイプは「出川さんみたいにずっと少年の心を持っている方もすてき。食べることが好きなので一緒にいっぱいご飯を食べてくれる方が好き。好いてくださる方なら」と控えめだった。

 女優業は「私にはできないだろうとみています」と消極的だが「モデルとバラエティーの仕事を軸に新しい挑戦をしたい。草でも板の役でもいいので、声優にも挑戦したい」と独特の表現で目標を掲げた。【近藤由美子】

 ◆佐藤栞里(さとう・しおり)1990年(平2)7月27日、新潟県生まれ。01年から06年まで女子中学生向けファッション誌「ピチレモン」専属モデル。08年から09年まで女性ファッション誌「PINKY」専属モデル。10年から12年まで月刊誌「non-no」専属モデル。CMは日本コカ・コーラやスズキ、エバラ食品などに出演。168センチ。血液型A。

 ◆「朝までハシゴの旅」 96年にスタートした日本テレビ系の長寿番組「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(水曜午後7時56分)の人気コーナー。主に女性タレントが金曜日の夜、かるたで決められた駅を訪ね、その周辺で翌朝の始発まで一般人と飲み明かすという異色企画。番組司会は所ジョージで昨年10月から佐藤栞里がサブ司会。