お笑いコンビ、キングコングの梶原雄太(36)が、失踪騒動を起こした当時を振り返り、救ってくれた恩人である先輩芸人、FUJIWARAの藤本敏史(45)に感謝した。

 梶原は16日放送のフジテレビ系「バイキング」にVTR出演。俳優の坂上忍を相手に、失踪騒動について語った。コンビ結成から間もなくNHK上方漫才コンテスト最優秀賞を受賞するなど頭角を現し、一気にスターダムを駆け上がったキングコング。しかし梶原は「でも苦労しましたよ。だからこその苦労というか」と振り返った。

 03年に約3カ月間にわたって休業した梶原。当時10本ほどのレギュラー番組を抱える売れっ子で多忙を極め、「ほんとに休みがなくて、ほんとに寝られない日々が続いた。3日間くらい一睡もできない時期があったときに、頭がパーンってなった」という。

 「パンクした時点で記憶がない」という梶原は、翌日のロケに行かずそのまま“蒸発”。気がついたらカラオケボックスにいたという。

 携帯電話の電源を切り、誰とも連絡を取らずにいたが、ある時「さすがに親には連絡せなあかん」と思って、初めて電源を入れると、その直後に着信があったという。藤本からだった。

 「とりあえず怒鳴られまして、『なにしとんねん! どんだけ心配してる思てんねん!』」とこっぴどく叱られ、「今すぐ俺んち来い!」と言われるままに藤本宅へ。「僕も涙流して、藤本さんも涙流して話聞いてくれて、『とりあえず俺らは待ってるから、お前はゆっくり休め』って」と藤本に感謝しつつも、最後は「アイツ、めっちゃエエやつなんですよ」と恩人の先輩芸人を“アイツ”呼ばわりして笑いを誘った。