動画「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」で知られる謎の中年男性キャラ、ピコ太郎が、大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場することが18日、分かった。関係者によると、この日までに内定した。また、オリエンタルラジオらによるダンス&ボーカルグループRADIO FISHの初出場も決まった。ともに企画枠での出場となる見込みだ。

 ピコ太郎の快進撃が止まらない。「PPAP」は17日発表の「2016ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされ、同日発表された日本レコード大賞の特別話題賞も獲得。関係者によると、NHKサイドも話題性十分と判断し、紅白出場が決まったという。以前から「フジロック・フェスティバルと紅白歌合戦に出たい」と公言していた目標をかなえた。

 「PPAP」はタレント古坂大魔王(43)がプロデュースし、今年8月25日にユーチューブで公開された。ペンをリンゴとパイナップルに刺すジェスチャーと独特のフレーズが、ネットユーザーなどに強い印象を残した。9月28日に歌手ジャスティン・ビーバー(22)がツイッターで動画を紹介したことから、一気に人気に火が付いた。今月中旬にはトランプ次期米大統領の孫アラベラ・ローズちゃんが「PPAP」を踊る様子を親族がインスタグラムに投稿。国内外で一大ムーブメントを巻き起こしている。

 「PPAP」の尺は45秒で、「ビルボード全米トップ100にチャートインした曲の中で1曲の尺が最短」というギネス記録に認定された。2分30秒のロングバージョンもあるが、通常の歌手枠ではなく、企画枠での出場となりそうだ。

 一方、RADIO FISHは、昨年12月に配信限定シングルとして発売した「PERFECT HUMAN」が大反響。藤森慎吾(33)のラップと中田敦彦(34)のダンスが話題で、新リズムネタとして定着した。

 今月1日に都内で行われたイベントでは、藤森が「ピコ太郎よりRADIO FISHをよろしく」と話し、ピコ太郎をライバル視していたが、晴れて2組とも出場となった。企画枠としての出場が濃厚で、ピコ太郎との「対決」などで、紅白を盛り上げることになりそうだ。