ドナルド・トランプ次期米大統領(70)が米国時間の6日、米NBCテレビのリアリティー番組「セレブリティ・アプレンティス」の視聴率について、ツイッター上で新司会者のアーノルド・シュワルツェネッガー(69)を嘲笑。

 これに対し、シュワルツェネッガーが、「そんなことより、大統領の仕事をちゃんとやってよ」と切り返し、注目を集めている。

 米大統領に就任するトランプ氏の後を引き継ぎ、シュワルツェネッガーが司会を務める同番組は2日、シーズン1の放送がスタートした。

 トランプ氏はツイッターで、第1回の放送の視聴率が振るわなかったことについて、「映画スターなのに、シーズン1の視聴率が僕が司会をしてた時のシーズン14の視聴率と比べても、振るわないなんて。しかも、僕が司会してた時のシーズン1と比べても劣るなんて。でも、彼はヒラリーを支持してたんだから、どうでもいいや」とあざ笑った。

 これに対し、シュワルツェネッガーもすぐに、「あなたの幸運を祈っている。あなたが視聴率のために頑張ったのと同じぐらい猛烈に、すべてのアメリカ人たちのために働くことを願っているよ」とツイート。

 さらに、「選挙キャンペーンは終わった。僕たちは敵じゃない。友人同士だ。最も大事なことは、僕らはともに、アメリカ人だということ。アメリカを素晴らしい国にするために、たくさんの仕事がある。だから、一緒に頑張ろうよ」とメッセージした。

 元カリフォルニア州知事で、共和党支持者として知られるシュワルツェネッガーは昨年10月、ツイッターで、トランプ氏を大統領候補として支持しないとのコメントを発表。「アメリカ市民になって以来、初めて、共和党に投票しない」と宣言すると同時に、他の共和党員にも、トランプ氏に投票しないよう呼びかけていた。(ニューヨーク=鹿目直子)