読売テレビの伝川幹(つたがわ・かん=67)社長が25日、大阪市内のホテルで新春の社長記者会見を行った。

 読売テレビの人気情報番組「かんさい情報ネットten.」(月~金曜日午後4時47分、関西ローカル)のメインキャスターを務める同局の清水健アナウンサー(40)が1月末で退社することについて伝川社長は「うちの局の看板アナウンサーであり、顔だった。残念としか言いようがない。何度も慰留しましたが、本人のご意向が固かった」と話した。

 清水アナは15年2月に妻が乳がんのため死去。昨年2月、妻の闘病生活をつづった「112日間のママ」(小学館)を出版し、印税収入などをもとにがんや難病対策などに取り組む団体などに助成する一般社団法人「清水健基金」設立。2月の夫人の三回忌を前に退社し、同基金の講演活動などに専念する。

 清水アナは1月27日の放送で「ten.」を降板する。後任のキャスターについて、伝川社長は「当面は(同番組に出演中の)中谷アナにやってもらい、その後(4月以降)のことは2月か3月までには決めたい」とした。