TBSは7月期の日曜劇場で「ごめん、愛してる」(日曜午後9時・17年7月スタート)を放送する。

 このドラマは2004年に韓国KBSテレビで制作され、「冬のソナタ」をしのぐ29・2%の最高視聴率を記録、その年の韓国ドラマ界の各賞を総なめにした作品。当時韓国で大ブームとなった究極のラブストーリーを、2017年に舞台を移し日本人キャストで紡いでいく。

 幼いころ母親に捨てられ不遇な環境で過ごしてきた岡崎律(長瀬智也)。底辺で生きる彼の居場所はもはや裏社会にしかなかった。そんな暗澹(あんたん)とした日々を送っていた律は、ひょんなことから1人の女性・三田凜華(吉岡里帆)を助ける。後に、これが2人にとって運命を変える出会いとなる…。

 ある日、律は事件に巻き込まれ頭に致命的なけがを負い、命がいつ尽きるかわからない状態に。せめて最期に親孝行がしたいと実母を探し始めた律は情報をつかみ、母親・日向麗子(大竹しのぶ)を探し当てる。しかし律が目にしたのは、貧しさゆえに自分を捨てたと思っていた母親が息子のサトル(坂口健太郎)に溢れんばかりの愛情を注ぐ姿。裕福で幸せそうな2人の様子に愕然とした律は、母親への思慕と憎しみに葛藤する。そんな時、律は凜華と再会する。凜華は幼馴染みであるサトルに思いを寄せていたが、その想いは届かず寂しさを抱えていた…。

 これまで誰にも愛されなかった悲運を呪い、それゆえに、愛を求める律。彼が内側に秘める孤独と人としての温かさに触れ、だんだん律に惹かれていく凜華。母の愛を一身に受け陽の当たる道を歩み、律の苦悩を知らずに屈託なく生きるサトル。そして、かつて自分が産んだ子がそばにいることに気づかずサトルを溺愛する麗子。律-凜華-サトル、そして律-サトル-麗子。2つの三角関係が交差する切ないラブストーリーだ。

 【出演者コメント】

<主演・長瀬智也>

 20年ぶりのラブストーリーになるのですが、これまでやらなかったということは、そこまでラブストーリーに興味がなかったんだと思うんです。「ラブなんか」とちょっと否定していた自分もいたかもしれませんが、今は素直に「自分がラブストーリーと向き合うならどうなるのか」という思いでやりたいです。

 これまで積み重ねてきたものも踏まえて、自分にしかできないキャラクター、ラブストーリーになったらいいんじゃないかなと思います。共演者には若い方が多いので、どういう空気感になったりするのか楽しみ。いいケミストリーになるんじゃないかなというポジティブな気持ちしかないです。大竹しのぶさんとの共演は20年ぶり。当時も自分のくだらない話を優しい笑顔で聞いてくれたり、大きな優しさに包まれていた記憶があるので、またそれに浸れたらなと思います。

 これまであまりラブストーリーに携わることがありませんでしたが、30代後半になって“愛”に対して思うことが、20年前とは全然違うと思うんです。今回の役を通してその気持ちを素直に受け取って演じようと思っています。きっと見たことのないラブストーリーになるので、ぜひ期待してみてもらえたらと思います。

<吉岡里帆>

 このたびTBSの「ごめん、愛してる」にて初めて連続ドラマのヒロインを務めさせて頂きます。思ってもいなかった大きなお役に緊張と責任を感じております。原作はセンシティブでヒリヒリと痛い愛の物語です。素晴らしい共演者、制作チームの方々と丁寧に作品と向き合っていけたらと思っております。

<坂口健太郎>

 日向サトルを演じさせていただきます、坂口健太郎です。サトルは一見、屈託のない姿で人々を魅了しますが、どこか悲しく、寂しそうな印象も受けました。まずは彼を知って、自分に重ねて、サトルにとっての愛の形、姿を見せられるように精一杯お芝居をしたいと思います。

<大竹しのぶ>

 久し振りのTBSドラマ、20年ぶりの長瀬さん、そして夢中で観ていた「ごめん、愛してる」に出演することが決まり、今からワクワクしています。スタッフ、キャストの皆さんと共に楽しく、そして誇れるドラマになるようワンカット、ワンカット、一生懸命演じてゆきたいと思っています。次週が待ち遠しい、そんなドラマが作れたらいいなぁー。

頑張ります。