宝塚歌劇団月組の人気スター美弥(みや)るりかが、29日、大阪市北区のシアター・ドラマシティで、単独初主演ミュージカル「瑠璃色の刻(とき)」の初日を迎えた。

 「このすてきな空間の中で、最後にごあいさつをさせていただける喜びを実感しております。ここまで私を導いてくださった全ての方々に感謝しています」。途中、感極まって声が裏返る場面もあった。

 物語は、18世紀のフランスが舞台。革命が迫るベルサイユ宮殿で、謎多き「サン・ジェルマン伯爵」と偽って生きる旅一座の青年・シモンを演じる。相棒のジャック役には、雪組から月組へ移ってきたばかりの月城(つきしろ)かなとを迎え、美弥は初めてのセンターに立っている。「瑠璃色をより深く、濃い色に染め上げられるよう、千秋楽のその日まで頑張って参ります」と、主演の決意も口にした。

 ドラマシティ公演は5月7日まで、東京・TBS赤坂ACTシアターで5月13~21日。