紅白を持ってAKB48を卒業する渡辺麻友(23)が、アイドルとして最後のステージに向けて意気込みを語った。

 今回は番組史上初めて、視聴者投票で歌う楽曲を決める。AKB48の50枚のシングル表題曲と、同局にゆかりのある「365日の紙飛行機」「履物と傘の物語」「ほねほねワルツ」の3曲を加えた53曲から、すでに上位10曲に絞られ、明日30日正午までの投票で決められた上位3曲を本番で歌う。

 この日のリハーサルでは、グループ総監督の横山由依(25)がくじを引いて、「大声ダイヤモンド」(3位)「ほねほねワルツ」(2位)「11月のアンクレット」(1位)を歌った。「ほねほね-」は、NHK・Eテレの番組でかつて使用された曲で、ワルツを歌うシュールな演出が特徴だ。

 選曲された場合、センターで歌う渡辺は、最後のシングル曲「11月のアンクレット」を最後に歌いたいと公言しているが「『ほねほね』でAKB人生が終わることもありますが…」と苦笑いしつつ、「やっぱり『11月のアンクレット』で幕を下ろしたい。1位で歌えたら泣いてしまうと思います」と話した。

 センター曲が残る上位10曲に残っているメンバーも意気込みを語った。「恋するフォーチュンクッキー」「#好きなんだ」が残るHKT48指原莉乃(25)は「もちろん歌えたらうれしいけど、楽曲への投票なので。あらためて、いい曲ばかりだと思いました」。「365日の紙飛行機」のNMB48山本彩(24)は「カップリング曲ですが、朝ドラの主題歌(あさが来た)で歌うことができる。この機会に歌えたら」。

 「希望的リフレイン」で渡辺とダブルセンターのHKT48宮脇咲良(19)は「麻友さんと一緒に歌えると、ファンの人にも呼びかけたので、歌えれば」。「大声ダイヤモンド」では、当時小6でセンターに抜てきされたSKE48松井珠理奈(20)は「今20歳になってこの曲を歌えたらすごい。ただ麻友さんが最後なので、麻友さんへの感謝の気持ちを込めて歌いたいです」とそれぞれ話した。