医師でタレントの西川史子(47)が、東京医科大(東京都新宿区)が医学部医学科の一般入試で女子受験者の得点を一律に減点していたとみられる問題について、「当たり前のこと」との見解を示した。

 女性が不利になるような得点の操作には、女性は結婚や出産を機に医師をやめるケースが多いため、女子合格者を全体の3割前後に抑え、系列病院の医師不足を回避する目的があったとされている。5日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」に出演した西川は、医師の立場からの見解を求められると「当たり前です、これは」と切り出した。

 西川は「東京医大に限らないです。全部(の医大)がそうです。だって、(点数の)上から採っていったら、女性ばっかりになっちゃうんですよ」と入試の点数だけで見ると上位の大半を女性が占めると指摘。そのうえで「そうすると、世の中が眼科医と皮膚科医だらけになっちゃうんです。例えば股関節脱臼のケースなどで人の重たい部位を背負えるかといったら、女性では無理なんですよ。だから女性の外科医は少ない。やっぱり外科医になってくれるような男手が必要なんです。だから、男性と女性の比率等はちゃんと考えていないといけないんですよ。男性ができることと女性ができることは違うから、それは仕方ない」と、医療現場を知る立場からコメントした。

 とはいえ、東京医大のやり方を肯定しているわけではなく、西川も「初めから(合格者の割合を)『男性何割、女性何割』と明示すべき」との持論を示した。