ソフトバンクが、レコード会社の老舗の「ビクターエンタテインメント」と「テイチクエンタテインメント」の2社を買収する方向で交渉していることが16日、明らかになった。ビクターとテイチクはともに現在、JVC・ケンウッド・ホールディングス傘下の音楽ソフト会社で、両者はサザンオールスターズ、SMAP、森進一、和田アキ子、故石原裕次郎さんら数多くのアーティストの音楽などを取り扱っている。かつて電機メーカーの傘下で成長した音楽産業も、時代の流れで大きく変容している。

 ビクターは1927年(昭和2)、テイチクは34年の設立で、日本でも屈指の老舗レコード会社。今年52回となる日本レコード大賞では、「襟裳岬」(森進一)「雨の慕情」(八代亜紀)「UFO」(ピンクレディー)「TSUNAMI」(サザン)など両社で計9回の大賞を獲得している。

 [2010年4月17日6時38分]ソーシャルブックマーク