米人気女性歌手レディー・ガガ(25)が東日本大震災の被災者支援のためとして販売したリストバンドをめぐり、ガガや関係者が収益の一部を着服したとして、米国の弁護士グループが27日までに、損害賠償を求める訴えをミシガン州の連邦地裁に起こした。同グループが明らかにした。実際にバンドを購入した人が参加できる集団訴訟としたい考え。

 ガガが「収益は全額寄付される」とうたっていたにもかかわらず、送料を水増しするなどの方法で、一部を着服したと主張している。着服したとする額や賠償を求める額は明らかにしていない。

 このグループはこれまでに、消費者保護などの分野で活動実績がある。

 ロイター通信はガガと関係者にコメントを求めたが、ガガ側は返事をしなかった。

 ガガは震災直後からホームページで「日本の為に祈りを。」と書かれたバンドを1本5ドル(約400円)で販売。これまでに約300万ドルを寄付したと報じられている。