歌舞伎俳優片岡孝太郎(45)が23日、七月大歌舞伎に出演中の大阪松竹座で、映画「終戦のエンペラー」(27日公開)撮影エピソードを語った。映画は、米俳優トミー・リー・ジョーンズ(66)マッカーサー元帥を演じた話題作で、孝太郎は昭和天皇役として出演。12年1~3月にニュージーランドで撮影した。
歌舞伎ファンとして知られるトミーは、孝太郎との共演を喜び、撮影中、何度もカメラテストが繰り返されたことから、トミーが「何度も彼に同じ事をさせるな」とスタッフを叱責したという。孝太郎は「最初、怒っている意味が分からなくて、僕の演技がまずかったかなと思ってました」と苦笑しながら振り返った。
現場では、トミーと親交を深め、トミーが日本の缶コーヒーCMに出演していたことから、孝太郎が日本の缶コーヒーが好きか否か聞き出そうとしたところ、米国では珍しい商品だけに「あまり好きではない」と言われ、差し入れをあきらめた。「でも、次のCMでは僕も共演ねらってます」と笑わせた。
また、今作のオファーがあったのは2年前だといい、ちょうど平成中村座への出演が決まっていた。父の片岡仁左衛門は「舞台に穴を空けるべきではない」と映画出演に反対だったが、故中村勘三郎さんは「二度とない機会」と出演を勧め、映画を選んだ経緯がある。それだけに、勘三郎さんには「完成作を見てほしかったですね」。ただ、撮影中、実際にひげをはやしており、丸めがねを着けて勘三郎さんに会いに行くと「おー、似てる、似てるよ」と喜んでくれたことも明かしていた。




