フィギュアスケート男子で10年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔さん(28)が25日、都内でアニメ映画「くるみ割り人形」(29日公開、増田セバスチャン監督)の女性限定3D試写会で舞台あいさつに出席した。

 引退発表後、競技と無関係のイベントに出るのは初めて。「こちらの方が緊張します。氷上の方が楽にできる」。藤井隆(42)から「くるみ割り人形」の踊りをむちゃぶりされ、公開アフレコにも挑戦した。台本を手に「恥ずかしい」を連発していたが、低くささやく声を増田監督から「低音が響く声。そういう役をご用意したい」と、さっそく声優のオファーを受けていた。

 高橋さんは現役時、映画「007」のテーマ曲をプログラムに盛り込むなど、映画にも関わり合いが深い。「くるみ割り-」は使ったことがなかったが、「すごくかっこいい曲がいっぱいあったので、(スケートで)挑戦してみたい」と意欲を見せた。

 タレント活動デビューともいえるイベントで、報道陣からは恋人の存在にも突っ込まれた。「今はいないですね。(主人公の)クララみたいな純粋でかわいい女性がいいです。特に募集はしてません」と顔を赤らめていた。今後は来年2月ごろまではスケート中心の生活が続く。「本当にやりたいこと探していきたい。1年ぐらい離れて決めたいなと思う」と話した。