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 JAPANのリーダーYOSHIKIが22日、センバツ高校野球に初出場した母校、安房(千葉)の初戦を都内でテレビ観戦し、歴史的1勝に歓喜した。当初は、甲子園での応援を高野連に伝えていたが、人気ぶりを懸念し自粛を要請された。それでも、初回から最後までテレビにくぎ付けで声援。「1球を追う姿勢にジーンときた」というYOSHIKIは、後輩に勇気をもらい28日からの東京ドーム3日公演に挑む。

 東京ドームで15万人を動員するカリスマロッカーも母校の甲子園初勝利には、うれし涙があふれてきた。最後はランナーを出しながらも粘り強い守りでの歴史的1勝。校歌も聴いた。接戦を制した後輩の頑張りに「最後まであきらめない姿勢、カメラマン席に突っ込みながらも1球を追う姿を見てジーンと来ちゃいました。いい根性してます。さすが、僕たち(X

 JAPAN)の出身校です。もう、うれし涙が出ちゃいました」と声を弾ませた。

 当初は後輩の応援を熱望し、高野連に甲子園訪問を伝えていた。多忙なリハーサルの合間を縫って、ヘリコプターをチャーターして大阪入りする予定だった。だが、高野連側はYOSHIKI人気を懸念し「現警備態勢では対応しきれないと判断したため、来場を控えてほしい」と伝えてきたという。「意地でも行きたいと思っていましたが、逆に僕が行くことでグラウンドの後輩や、ファンに迷惑をかけてはいけないので」。さらに「今は世間離れしているかもしれませんが(笑い)、僕も普通の高校時代があったわけで。できればアルプスで、後輩たちと応援して高校時代に戻ってみたかった」と残念さを吐露した。

 母校の創部108年目での甲子園初出場に、全生徒(約800人)を甲子園に招待したいと、推定1000万円を寄付した。それだけに超満員にふくれあがった安房応援団を見て「すごかったですね」と感無量。初回から応援マーチにX

 JAPANの代表曲「紅」が流れ「ジーンときちゃいました」。生観戦はできなかったが、気持ちはアルプススタンドにいた。

 28日からは東京ドーム3日連続公演に挑む。頸椎(けいつい)椎間板(ついかんばん)ヘルニアを抱えるYOSHIKIにとって無謀な挑戦だが、後輩が先にミラクルを起こし「僕たちも3日公演を頑張るしかない。初日の1曲目からあっと驚く曲で飛ばします」と宣言した。

 安房の次戦は27日の宇治山田商(三重)。ドーム公演前日で、生観戦は無理だが「決勝まで残れば、もう1度、生観戦にチャレンジしたい。勝ち進んでほしい」と話した。