出産と育児などで芸能活動を休止していた女優矢田亜希子(29)が「月9」で仕事復帰する。来年1月スタートのフジテレビ系ドラマ「ヴォイス~命なき者の声~」(1月12日午後9時)で、約2年半ぶりにドラマ出演することが14日、分かった。医大を舞台に、生きる意味や命の重みを問う医学生たちの青春ストーリー。矢田は、頭脳明晰(めいせき)でスタイル抜群の法医学ゼミ助教役だ。

 「『生と死』という大きなテーマがあるわけですが、私も母親となり、生という存在のすばらしさをあらためて大きく感じました。また、生がある限り、死は避けて通れないという覚悟も必要だと思いました」と、充電期間を経てのママ初ドラマに意欲満々だ。出演が決まってからは、法医学の本を読むなどして早速、役づくりに取り組んでいる。

 矢田は06年4月から6月放送の「トップキャスター」に出演後、仕事をセーブし、同年11月に俳優押尾学と結婚。07年11月には長男を出産した。子供が1歳になるまでは育児に専念しようと決め、これまでは主婦業を務めてきた。押尾は今年1月の記者会見で「料理は妻。お風呂入れが自分の日課でオムツも替えている」と、親子3人の生活の一端を明かしている。

 妊娠が判明した際に「わが子とともに学び、人として俳優として幅を広げ、仕事に生かしたい」とファンにメッセージを送った。00年「やまとなでしこ」04年「ラストクリスマス」など、「月9」に出演して人気を高めた縁のある枠で新たに広げた幅をみせる。

 主演の瑛太、生田斗真、石原さとみらが、ゼミ生として共演する。