2日に亡くなったロック歌手忌野清志郎さん(享年58)の代表曲「多摩蘭坂」で歌われた東京・国立市のたまらん坂には、多くの花束が供えられている。雨が降った5日、祈りをささげに来るファンが一日中絶えなかった。清志郎さんが住んでいた70年代の面影はないが、ブロック塀には「清志郎ありがとう」の落書きも。会社員の森尾茂正さん(41)は「しのぶ場所がここしか思い浮かばなかった」。50年以上も同地に住む53歳女性は「70年代は石垣が続く風情ある場所でした。清志郎さんの歌のおかげで、バス停が、たまらん坂から、当て字の多摩蘭坂に変わったんですよ」と話した。

 [2009年5月6日8時25分

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