ロックユニットB’zが、35年ぶりに上陸解禁された長崎・軍艦島で初めてとなるミュージックビデオ撮影を行ったことが8月31日、分かった。10月14日に発売する新曲「MY

 LONELY

 TOWN」のノスタルジックなサウンドと、情感あふれる歌詞の世界観が“歴史の生き証人”である同島の存在感と重なって実現した。

 海底炭坑の産地として、日本の基幹産業を支えた軍艦島(正式名・端島)。1810年に石炭が初めて発見され、明治から大正、昭和にかけて最盛期を迎えたが1974年に閉鎖した。それが、今年1月に世界遺産暫定リスト入りし、4月に上陸が解禁された。

 同島では初めてのミュージックビデオ撮影で、B’zが上陸したのは7月上旬。撮影は一般の観光ルートだけでなく、長崎市の全面協力で立ち入り禁止区域にも及んだ。海から吹き付ける強風に吹きつけられながら、がけっぷちに立っての撮影も強行した。

 このDVDが「MY-」の初回限定盤CDに特典として付く。これまでにB’zが新曲CDに特典DVDを付けたのはわずか2作のみ。ミュージックビデオを付けるのは47作目で初めて。昨年、20周年の節目を迎えた2人が、産業史に名を刻んだ島で自らの音楽史に新たな歴史を残した。

 [2009年9月1日8時25分

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