お笑いタレントのなだぎ武(40)が、来年1月14日に発売される初の自伝小説「サナギ」(ワニブックス刊)で、いじめと引きこもり生活を送った暗い青春時代を明かした。肥満児でクラスになじめない小学生活から、中学時代に弁当箱を開けると砂を入れられ、校内の洋式便器の水面に顔を押し込まれるなどのいじめ経験を告白。部屋から抜け出せなくなった引きこもり生活も包み隠さず記した。

 なだぎは、テレビや舞台で活躍するお笑い界の実力者。1人話芸日本一を決める「R-1ぐらんぷり」では、07、08年に史上初の2連覇を果たしている。しかし、その明るいイメージとはかけ離れた「暗い過去」があった。なぜ、今、それら告白したのか。

 なだぎ

 芸人にとって、邪魔になると思ってた自分の過去…。話すことを自分でも拒否し、昔の自分を拒絶していましたが、人生でも芸歴でも折り返し地点にきた中、何かを残してみたく、今このタイミングでしかできないと思い、この自伝を書いてみました。

 その上で「今も下品でいじわるな笑いはしたくない」と話した。いじめを受けた経験から、笑いを取るためでも、誰かを傷つけるようなことはしたくない。来年で芸歴20周年。なだきの告白に、読者は何を感じるだろうか。

 [2010年12月21日8時20分

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