ジャニーズ事務所は29日、今回の震災に対する支援プロジェクト「Marching

 J」を立ち上げることを発表した。まず、所属タレントが全員参加する募金活動を、4月1~3日まで、東京・代々木第1体育館前で行う。同事務所のタレントが全員参加するプロジェクトは初めて。少なくとも今後1年間は毎月1回支援イベントを行うなど、同プロジェクトは長期的な活動を見込んでいる。

 人気タレントを多数抱えるジャニーズ事務所が、東日本大震災被災者への一大支援プロジェクトを立ち上げる。震災後、大多数のタレントから「何かやらせてほしい」と声が上がったという。同事務所社長のジャニー喜多川氏は「Marching

 J」について、「頑張って、ということではなく、あなたとともに歩いていくという意味。まずは誠意から始めたい」と説明した。同事務所は電源車や物資トラックなどをすでに被災地に派遣しているが、タレントが中心になって行う同プロジェクトは募金活動からスタートする。

 4月1日から3日間行う募金活動には、所属タレントが全員参加する。人気ジャニーズJrを合わせると83人。さらにJrや研修生を合わせ、総勢100人を超えるものとみられる。

 雨天決行だが、晴れていれば節電のために、代々木第1体育館敷地内の屋外で募金受け付けを行う。人気タレントらは常時10人前後いる予定。連日午前10時~午後5時まで行う。メーキャップ室も置かず、タレントは私服で参加する。

 阪神・淡路大震災などでも支援プロジェクトを立ち上げた同事務所だが、所属タレントの全員参加は初めて。敷地内に約1万人は並べると想定しているが、「徹夜や繰り返し並ぶこと、出待ちなどは遠慮していただければ」と節度ある行動を呼び掛けている。

 今後1年間は毎月のように支援イベントを行う。募金活動の次は、5月29日にJrを主体に東京ドームでチャリティー野球イベントを行うことが決定した。昼間に行うなど、節電や安全に配慮した形で開催する。

 同事務所の公式ファンクラブ、ファミリークラブの会員は全国で約200万人。今回、大きな被害を受けた地域だけでも、10万人以上はいるという。避難所から電話で「コンサートを楽しみにしているので、中止にしないで」と多数かかってきたという。ファンの声を受け、中止や延期になった公演の振り替え公演も続々と決定。節電を努めながら今後公演を行い、会場には募金箱を設置していく。

 詳細は公式HPか【電話】0180・993・707まで。