歌手さとう宗幸(62)を代表に、宮城県にゆかりのある芸能人が05年に結成し、同県の小中学校への楽器修復費用の寄付を目的にコンサートを続けてきた「みやぎびっきの会」が、東日本大震災で被災した子どもを支援する基金「びっきこども基金」を設立した。

 (1)各県の教育委員会などを通じて、被災した子どもたちの教育に役立てる。

 (2)働き手を失った家庭や、被災した子どもを受け入れた施設などへの生活資金として送る。

 (3)被災した子どもたちが将来、進学の望みを断つことのないよう援助する。

 (4)楽器の修復などの活動も継続して行う。

 これらの方針を掲げ、会のNPO法人化へ動いている。有事には子どもに限らず柔軟に支援し、年内に東京と宮城で「救援ライブ」を行う方向という。

 同会は女川町出身の歌手中村雅俊(60)、仙台市出身の歌手稲垣潤一(57)、塩釜市出身の声優山寺宏一(49)らが所属している。幹事役のDJ小川もこは「一時の流行で募金すればいいというのじゃなく、忘れないでいることが大事なので基金を立ち上げた。東北のみんなは負けないよ!

 と示したい」と語った。【村上幸将】

 ◆びっきこども基金・義援金口座

 仙台銀行上杉支店(普通)2756601

 びっきこども基金