<連載「気になリスト」(66)>

 白く透き通るような肌が印象的だ。女優小野ゆり子(23)。フジテレビ系「最高の離婚」(木曜午後10時)で初めて連続ドラマの準レギュラーになった。

 綾野剛演じるモテ男の浮気相手を演じた。美大の助手と学生という関係だ。自由奔放でプライドが高く、相手を独り占めしたくて仕方ないという性格。視聴者から、嫌われがちな設定ともいえる。「自信たっぷりな役なので、相手をバカにした気持ちを常に持ちました。『不倫』というより『恋愛』しているという感覚でやりました」。私生活で未経験の設定だったが、役作りの方向性が明確だったようだ。「悪い女やってるね~」という周囲の反応はまさに狙い通りだった。

 芸歴は長い。小学高学年で芸能事務所に所属。卒業文集に「女優になる」と書いた。中学1年の時、清涼飲料ファンタのCM「3年S組

 黒ひげ先生」に出演した。しかし、所属事務所が閉鎖し、高校時代はバトントワリング部に所属し、体育会系の生活を送った。卒業直前、もう1度チャンスが訪れた。母親の友人であるモデルに誘われ、芸能界入りした。08年に雑誌やCMのモデルとして本格デビュー。最近はドラマ以外に、リクルート「ナースフル」のCMで注目された。昨年3月、俳優大森南朋(41)と結婚し、知名度もさらに高まった。

 晩婚化が進む中、22歳で結婚。決断の理由を聞くと「母も同じ年で結婚しました。血筋的なものなんですかね。年齢的なことは全く考えなかったですね」と笑った。子供は「欲しい」が、出産後も「女優は続けたいですね」と言い切った。

 「映画もどんどんやっていきたい。アクションもやりたい。文学座の養成所で習いました。蹴りがうまいんです」。今年、24歳になる。「もっと色気も出したいな」。私たちがまだ知らない小野ゆり子を見ることができそうだ。【三須一紀】

 ◆小野ゆり子(おの・ゆりこ)1989年(平元)8月4日、東京都生まれ。中学時代はバドミントン部、バレー部、合唱部を掛け持ち。08年デビュー。11年映画「ハードロマンチッカー」に出演。12年3月14日に大森南朋と結婚。「最高の離婚」では第10話に再び登場する。趣味は絵を描くことで色鉛筆は100本以上持ち、毎月1枚は必ず描く。特技は球技。167センチ。血液型A。(2月28日付

 紙面から)

 [2013年3月1日0時25分

 紙面から]日刊スポーツのオススメ