タレントみのもんた(69)が26日、TBS系報道番組「みのもんたの朝ズバッ!」(月~金曜午前5時半)と「みのもんたのサタデーずばッと」(土曜午前5時45分)の降板や、窃盗容疑で逮捕された次男について都内で会見した。親としての責任を感じたことが降板理由とする一方、自分に対する報道への恨み節も飛び出し、有名人の息子だったことが警察での厳しい対処になったのではという認識も示した。

 キャスター経験もあるジャーナリスト鳥越俊太郎氏(73)は、みのの降板について「身から出たさび」と厳しい見方を示した。「息子が逮捕されたことだけだったら、降板しなくてもいいと思っていた。でも、息子の問題はきっかけ。今までいろいろあった本人の問題を、テレビ局側が支えきれなくなったんだと思う」とした。

 鳥越氏は、みのが社長を務める水道メーター販売会社ニッコクが以前、談合事件に関わり行政処分を受けたことに言及。「あの事件があった時点でキャスターはできないはず。そもそも、こういう事件についていろいろ言わなきゃいけない立場なのですから」。

 また今年8月30日の「朝ズバッ!」での女性アナウンサーに対するセクハラ疑惑問題もあった。鳥越氏は「あの映像は、品がないです。見ていて不愉快だった」。視聴者も同じように感じていたのではないかという。

 「今まで、上から目線で物を言ってきたと思うが、それが全部自分に返ってきた」。みのは会見で「世論」が降板につながったと説明したが、責任は、みの自身にあったと指摘した。