前川清(65)と武田鉄矢(64)が「前川清とクールフォー」を結成することが22日、分かった。来年4月の福岡・博多座「武田鉄矢・前川清特別公演」(4月6~29日)のショー「前川清と海援隊+1オンステージ」で披露する。

 前川と武田は同じ九州出身。CM共演はあるが、舞台は初共演。山本周五郎「ひとごろし」を原作にした芝居「鷹と雀のものがたり」で前川が気の弱い侍、武田はこわもての藩の指南役を演じ、前川が武田をかたきとして付け狙う。武田が「せっかくコラボするんだから、面白いことをやりたい」と提案。ショーのコーナー企画として、前川が所属した「内山田洋とクール・ファイブ」ならぬ「前川清とクールフォー」の結成プランが浮上した。メンバーは前川、武田と中牟田俊男(64)千葉和臣(61)の海援隊3人、前川の長男で歌手の前川紘毅(28)も参加し、ステージでの親子初共演も実現する。

 武田は「前川さんの後ろで、4人のコーラスで派手に飾ろうと思った」と意図を説明。歌唱する曲はクール・ファイブ時代のヒット曲「長崎は今日も雨だった」などが候補に挙がっている。前川は「僕にとって武田さんは格好のいい人だったので、共演できてうれしい。演歌とフォークと世界は違ったけれど、武田さんといると何となくホッとする」と信頼を寄せる。

 武田は観客を巻き込んだ企画も構想中。「見るだけ、聞くだけではなく、フォークをお客さんと一緒に歌えるようなコーナーもやりたい。演歌とフォークは水と油かも知れないけれど、お客さんが頭の中でシャッフルし、味のいいドレッシングにしてほしい」と意欲をみせた。【林尚之】