俳優菅田将暉(すだ・まさき=21)が蜷川幸雄氏(78)演出作品に初挑戦する。シェークスピア劇「ロミオとジュリエット」(8月7~24日、彩の国さいたま芸術劇場小ホール)にロミオ役で主演することが15日、分かった。蜷川氏が手掛ける全キャスト男性の「オールメールシリーズ」第7弾で、5日間の恋物語を若手俳優陣が大胆に演じる。

 これまで蜷川氏は同シリーズに成宮寛貴、小栗旬、小出恵介、長谷川博己ら気鋭の俳優を起用、飛躍のきっかけを作ってきた。今回、最も有名なシェークスピア作品にあたり、NHK「ごちそうさん」で主人公の息子役を好演した菅田に着目。「菅田さんは事務所の先輩が僕の芝居に出るとき、けいこ場に遊びに来てて。テレビも見ていて、しっかりしてるから大丈夫かなと」と白羽の矢を立てた。

 蜷川作品初挑戦で主演を務める菅田は「いつか飛び込んでいきたい世界だったので、20代前半で、しかもロミオという大きな役で参加させてもらえることがただうれしいです。血まみれになってもやっていきたい」と気合が入っている。ジュリエットは同シリーズ全作で娘役を演じている月川悠貴が演じる。