【台北1日=森本隆】板野友美(23)が、最新シングル「COME

 PARTY!(カムパリ)」を引っ提げてアジアへ本格進出するべく、台湾で1月30日~2月1日にかけてファンイベントなどに出演した。

 肌寒い台北に、ホットなともちん旋風が吹いた。31日、同市のそごう前広場で行われたイベントには、板野グッズを身に着けた男性や、日本語で「愛してる」と絶叫する女性ら約400人が駆け付けた。曲の振りを覚えて披露するファンも登場。板野は「うれしかった。情熱的で、分かりやすい反応ですね」と感謝した。「カムパリ」が語呂的に「乾杯」とも聞こえることから、ファンとグラスを合わせる「エア乾杯」で交流も楽しんだ。

 キャンペーン中は、ファッション誌「ヴォーグ」など6件の取材・撮影を受け、ラジオにも生出演。1日には50万人が来場する台北ゲームショーに出演した。あまりに多忙で、現地メディアの取材中、思わず「小籠包とかた焼きそばが食べたい~」と叫んでもいた。

 板野にとって、台湾はなじみ深く、AKB48時代から「確か初めて仕事で来てから、5回は来てます」。それだけに思い入れもあり、今回のキャンペーンを本格的アジア進出の第1歩に位置づけた。今後は4月30日にタイで開幕する漫画の祭典「コミックコン」で、ミニライブに出演予定。その他の国、地域のクラブからも、イベント出演のオファーがあるといい、板野も「アジアをいろいろ回ってみたい」と言った。

 「カムパリ」は、「自分だけじゃなく、みんなが盛り上がるパーティーソングを作りたかった」という思いから、板野自身が一部作詞も手掛けた。自慢の乾杯ソングで、国民的アイドルからアジアの歌姫へと脱皮する。