リオデジャネイロ五輪の陸上男子短距離代表、桐生祥秀(19=東洋大)が12日、欧州遠征に向けて、羽田空港から出発した。15日にスウェーデンで、18日にハンガリーで国際大会に出場する。五輪本番を前にして、最後の大会出場となる遠征に向けて「すごく楽しみ。いろんな選手と走りたい。まずスウェーデンで走ってみて、その反省を生かしてハンガリーでレースをしたい」と話した。

 土江コーチは「(6月の)日本選手権後に8月(の五輪)までレースなしでは困るので、試合勘を忘れないように」と説明した。桐生の1学年下で同じく五輪代表のウォルシュ・ジュリアン(19)も15日にスウェーデンで男子400メートルを走る予定だ。

 今遠征は、若手アスリートの海外挑戦を支援する「安藤財団グローバルチャンレンジプロジェクト」の一環として実現。桐生は今春の米国遠征でも同財団のバックアップを受けている。