五輪史上初の女子個人種目4連覇の偉業にレスリング女子で挑む53キロ級の吉田沙保里と58キロ級の伊調馨(ALSOK)が14日、メインプレスセンターで記者会見し、18日に決戦の日を迎える吉田は「調子がいい日と悪い日があるが、うまく調整をしていく。しっかり4連覇して歴史を残し、『金』を取ったら天国にいる父に見せたい」と意気込んだ。

 日本代表のコーチだった父栄勝さんは2014年3月、くも膜下出血のために61歳で突然この世を去った。

 2人は11日にリオ入りし、日本選手団の支援拠点にある練習場で調整を続けている。17日が出番となる伊調は「けがもなく順調に来ている。初日のプレッシャーをはねのけて必ず沙保里さんにつなげたい」と意気込み、栄和人チームリーダーは「必ずいい結果を残してくれると思う」と太鼓判を押した。

 日本選手団は、前半で前回ロンドン五輪に並ぶ金メダル7個を獲得した。伊調は「(他競技の活躍で)高揚感が高まる中でリオに来た」と武者震いし、選手団主将を務める吉田は「レスリングがたくさん取ることで目標の金14個につながる」と活躍を誓った。