GT500クラスは、史上最多記録を更新する4連覇を目指す36号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が開幕戦に続く逆転勝利を飾った。早めにピットインするアンダーカット作戦が的中した。2位はポールポジションの14号車ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)、3位には23号車MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)が入った。
狙い通りだった。トップを走る14号車より一足早くピットインした坪井は、タイヤ交換もなく、燃料だけ補給してコースに出て行った。2周後にピットインしてドライバー交代とニュータイヤにした14号車より作業時間は約3秒も速かった。さらにタイヤを替えたばかりで温まりきらず、路面をつかみきれていない相手をすかさずとらえた。3時間の長丁場のレース。開始から2時間4分後、ついにトップに浮上した。「ピットで逆転できる。勝負の決め手になった」と坪井は冷静に振り返った。
1番手の山下はトップに20秒以上の差をつけられていた。坪井にスイッチするまでになんとかマシントラブルを解消したが、差が縮まらない。「こりゃまずいなと思ってプッシュした」。燃費とタイヤの消耗を気にしながら1周1秒のペースで追い上げていった。コース脇で勝利を見守った山下は「リカバリーできるチームと坪井さんの力のおかげです」と言った。
昨年、一昨年と開幕戦を制したが2戦目はどうしても勝てなかった。開幕からの連勝は悲願だった。今年は第3戦(セパン)が延期され、これまでより1戦少ない全7戦になる見通しなだけに「最初にポイントをとるのは本当に大事。ここまで順調にきてる」と坪井は言う。前人未到の4連覇へ視界良好だ。


