サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督(62)が13日、都内のホテルで就任会見を行った。

 ハリルホジッチ新監督は、白いストライプが入った紺色の日本代表スーツに身を包み、大仁会長らと登壇。「コンニ~チワ」と日本語であいさつした。「日本代表と何か大きなことを成し遂げようと思っている。本当に大きな責任があると思っている。そのために私はここにいる」と意気込みを口にした。

 昨年行われたW杯ブラジル大会では、アルジェリア代表監督として、ベスト16に導いた。同監督は「アルジェリアの監督になったときFIFA52位だったが3年で17位になった。私は日本代表がそれと同じことができると確信している。そのために私は来た。第1の目標はロシアW杯に出ること。W杯に出場するだけではなく、さらに上を目指したい。1次を突破して決勝トーナメントに進出したいと思っている」と、ハリの効いた声で日本代表の躍進を約束した。

 また霜田技術委員長からコーチングスタッフの発表も行われ、昨季トラブゾンスポルで同監督とともに仕事をしたジャッキー・ボヌベー氏(53)、フィジカルコーチには10年近く仕事をしているシリル・モワンヌ氏(44)の就任も発表された。

 日本はW杯ブラジル大会で1次リーグ敗退。再起を期して招請したアギーレ監督には、すぐに八百長疑惑が浮上した。1月のアジア杯は8強に終わり、同監督も解任されていた。

 ハリルホジッチ新監督は今後、27日のチュニジア戦(大銀ド)31日のウズベキスタン戦(味スタ)で初陣を迎える。

 ◆バヒド・ハリルホジッチ 1952年10月15日、旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のヤブラニカに生まれる。フランス1部ナントなどで活躍したFWで、ユーゴスラビア代表で15試合8得点。母国のベレジュで指導者になり、パリサンジェルマンではフランス杯を制覇。リールでは年間最優秀監督。08年にコートジボワール代表監督に就任し、10年W杯南アフリカ大会出場権を獲得した後、本番前に解任された。14年W杯ブラジル大会でアルジェリア代表を16強に導いた。家族は夫人と子ども2人。182センチ。元日本代表監督のオシム氏との親交も深い。