6月のキリン杯に臨む日本代表のメンバー25人の発表会見が26日、千葉市内で行われた。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、不選出ながら構想には入れている“裏リスト”の一端を明かした。

 抜てきした磐田MF小林が、昨季までJ2でプレーしたことを引き合いに「他にも興味深い選手がいる」と言及。そして大宮FW家長の名前を挙げた。

 「能力はかなりある。本田らの世代で天才と呼ばれていたとも聞く。日本にはこういう選手が多い。能力があって、代表に入る可能性が高い選手ですね。彼についての過去の話を聞いても、いいなあと思う。いいパフォーマンスをしていれば、代表には入れる。35歳だろうが、40歳だろうが。ただ、しっかりトレーニングはしないといけないが」

 18日のACL浦和対FCソウル戦後に名前を挙げていた、ドイツ2部ザンクトパウリFW宮市亮(23)についても、再び言及した。

 「何人かの関係者にみてくれと言われ、最終節に見ました。ケガを乗り越え、1年半かけて先発するまでに立ち直った。素晴らしいプレーをした。点を取り、点を取らせ、チームメートから祝福されていた。スピードがあるし、身長も180センチある。相手の背後にもいけるし、今後も追跡しないといけない選手」

 ベテランの名前も挙がった。「(G大阪MF)今野も候補。ボールを奪うところは、たとえ33歳だろうが素晴らしい。いいシーズンを送っている。長谷部が疲れたら、まじめな今野とかを呼ばないといけないこともあるだろう」。

 GKは選出された西川、東口、川島に加え、これまでは招集されていた鳥栖GK林の名前を挙げた。サイドバックについても「太田、藤春ともコンタクトは取っている。守備面を頑張ってほしい」と言及した。中盤ではMF柴崎の名前も挙がった。

 ハリルホジッチ監督は「大事なのは、A代表でやりたいのかどうか」と強調した。「口で言うのは簡単。行動として、ピッチ上でみせてほしい。そしてコンタクトをとって、A代表の話を聞いてほしい」。抜てきした川崎F大島についても「私にあいさつがない」とピシャリ。冗談交じりの言い方ではあったが、最後は「大事なこと」と真顔になった。

 ハリルホジッチ監督は会見冒頭、今回選出されたメンバー25人の他に、バックアップメンバー9人を準備していることを明言。GK1人、フィールド選手8人と説明していた。