日本サッカー協会が、今月28日に技術委員会を開き、ハリルホジッチ監督の采配を検証することが15日、分かった。田嶋幸三会長就任後、約1年間、技術委員会は平均2カ月に1度の頻度で開かれてきた。今月1日に同委員会を開いており、今回は異例の1カ月に2度の実施となる。

 これまで各技術委員は、それぞれの立場からハリルホジッチ監督の戦術や人格などを調査してきた。技術委員の1人は「サウジ戦だけでなく、最終予選5試合の総合評価となる。苦しい時期もあったし、この体制で来年3月から再開される最終予選残り5試合で勝ち抜けられるかが、話し合いのポイントになる」と話した。

 1日の会議では、サウジ戦が迫った時期でもあり、冒頭に田嶋会長が出席して「協会挙げてハリルホジッチ監督をバックアップしていきましょう」と話したことで、監督の進退問題には発展しなかった。しかし今回は、最終予選を折り返し、見直しを含む進退会議になる可能性が高い。日本協会幹部は「勝ったので監督を代えづらいのは事実。でも、もし代えるとしたらこのタイミングしかない」と、含みを持たせた。