【アルアイン(UAE)16日】日本代表DF塩谷司(30)が“地元凱旋(がいせん)試合”で森保ジャパンデビューへ-。この日、1次リーグ第3戦ウズベキスタン戦に向けて公式会見と公式練習が行われ、森保一監督(50)は第2戦オマーン戦から「選手を多く替える」と明言。ここまで控えのUAE1部アルアインに所属の塩谷に“地元”で出番が回ってきそうだ。

慣れ親しんだスタジアムに塩谷が帰ってきた。「普段、練習している場所で落ち着く」。冒頭15分が公開された練習では、MF柴崎、青山らとボール回し。非公開部分はボランチで調整したとみられ「自分の出来る範囲で、できる限りやりたい。イメージはもって臨みたい」と準備は万全だ。

森保監督は会見で「明日はこれまでの2戦からは、多く選手を替えて臨もうと思う」と言った。アブダビでの2試合は主力を起用したが、勝負の地アルアインでは控え組にチャンスを与える。右臀部(でんぶ)痛のFW大迫は出場回避するが勝てば首位通過になる。

塩谷も「監督が(主力を)考えなおすようなプレーができれば」と力を込める。17年途中にUAEへ移籍。「ひとつの目標としてこの大会に出ることだった」。UAEで開催された昨年12月のクラブW杯では、決勝のRマドリード戦を含めて2ゴール。ご当地ヒーローに国際Aマッチ初得点の期待もふくらむ。

中東の生活は「50度のシャワーが止まらなくなった」と苦労もあり、気温42度で試合を重ね「精神的に強くなった」。3年3カ月ぶりの代表復帰戦は家族も観戦予定。「いいところです」と話す“地元”へ恩返しの白星を贈る。【小杉舞】