W杯南アフリカ大会で日本代表のサポートメンバーを務めた福岡大FW永井謙佑(21)が、日本協会から11月のアジア大会(中国・広州)に出場するU-21(21歳以下)日本代表への招集を打診されたことが13日、分かった。同大会は12年ロンドン五輪への旗揚げとなる国際大会。協会側は14年ブラジル大会も見据え、永井を攻撃の核として期待している。開催時期がJリーグ終盤戦と重なり、プロ選手の招集が難しいだけに、学生の有力候補をいち早く確保する方針だ。
関塚ジャパンの国際舞台デビューに、早くも永井の出演が内定した。日本協会側は、14年W杯への戦力発掘と育成を図るため、12年ロンドン五輪出場を目指すU-21代表を重視。南アでW杯代表のサポートメンバーに抜てきされた永井を主力候補として評価し、アジア大会からの招集を決めた。
現在、関塚監督と協会の技術委員会を中心にメンバー選考を行っている段階。それでも、チーム強化に欠かせない永井については、9月上旬までに在籍する福岡大側に打診した。
アジア大会は、原則23歳以下の代表チームが出場。来年6月スタートの五輪予選へ向けた、絶好の強化の場となる。A代表のザッケローニ新監督も直接視察する予定だ。だが、11月12~26日の開催期間はJリーグシーズンも佳境。タイトルや残留争いなどで選手の招集にクラブ側が難色を示す可能性が高い。協会とJリーグ側の協議で、レギュラークラスの選手については、クラブ側が招集を拒否できることになっている。
永井も同時期には大学リーグ戦を控えているが、福岡大側は本人の将来性を考慮し、基本的に代表招集に応じる方針。今年1月の大学選手権決勝では、永井がアジア杯予選イエメン戦に招集された影響もあり準優勝に終わったが、乾監督は「アジア大会に選ばれることを想定して、今のうちからリーグ戦の勝ち点を貯金しておきたい」と話す。
永井は、50メートル5秒台の快足と決定力を武器に「五輪に出場して結果を出したい」と来季プロ入り後の目標に掲げている。浦和、東京、名古屋のいずれかの進路先とともに、若き代表での活躍にも目が離せない。

