<親善試合:韓国0-0日本>◇12日◇ソウル
FW本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が、宿敵韓国相手に力強さを見せた。0-0の引き分けに終わったが、チーム全体6本中3本のシュートを放ち、攻撃をけん引。ゴールは奪えなかったが、フィジカルの強い韓国相手に当たり負けすることなく、完全アウェーの中でも実力を発揮した。10年W杯南アフリカ大会でエースとなった金髪の異端児は、ザックジャパンでも不動の地位を手中にした。
真っ赤に染まった韓国への大声援も本田圭には何も気にならない。DF駒野が接触プレーで骨折し負傷交代した日本代表のショックを振り払うように、力強いドリブルと豪快なシュートで韓国守備陣を何度も突破した。
まずは前半27分だ。松井から左サイドでパスを受ける。少し間を置いてから、左足で無回転シュートを放った。相手GKは何とかゴール左へかき出すのがやっとの威力。同41分には、攻め上がったDF内田にパスを出すと見せかけながら、左足でシュート。後半34分には相手ボールを奪い、右サイドからゴール前へドリブルで突進。韓国DFを引きつけながら、フリーで走り込んだMF長谷部へラストパス。この日、最大のチャンスを演出した。
本田圭
タフなゲームだった。1点取れなかったが残念、惜しいじゃ意味がない。成長した姿を見せられるようにチームに帰ってしっかりやりたい。
W杯後、精彩を欠くこともあった。所属のCSKAモスクワではボランチでのプレーが多く得点感覚が鈍ったという。巻き返しを期した韓国戦で好プレーを連発し、実力の高さを証明した。
欲しいものは何でも手にいれる。G大阪ジュニアユース時代、中村貴史コーチ(39=現C大阪U-15女子監督)から「オレのスパイクほしいやつおるか?
じゃんけんで勝ったやつにやるわ」と言われた。手を挙げたのは、本田を含め5人。だが、中学1年生だった本田は「お前はほんまに欲しいのか?
オレは絶対にいるんや」と周囲を説得。4人全員を論破し、じゃんけんをすることなくスパイクをゲットした。どんなことにも妥協しない性格が敵地でも発揮された。
本田圭
悪くなかった。結局、今日も0点で、まだまだ満足する形は見せていない。これから。もっと成長できると思うし、もっと上を目指していけるチームだと確信した。
やっぱり頼りになる金髪の異端児。ザックジャパンでもエースの称号は誰にも渡さない。【奈島宏樹】

