<W杯アジア3次予選:日本8-0タジキスタン>◇C組◇11日◇大阪・長居スタジアム

 アルベルト・ザッケローニ監督(58)が、心の余裕を取り戻した。わずか4日前のベトナム戦(1-0)では終了直後7秒間固まっていたが、この日は相手監督の元に自ら歩み寄り握手を交わし、左手でサムアップポーズを取る余裕を見せた。

 「今日の成果は2つ。全員が90分間集中することができたことと、ボールを素早く動かせたことだ」。8-0の圧勝に司令官は、メンタル面、技術面の両方の成長を高く評価した。

 珍しく毎日ミーティングを開いた。合宿中は通常、2日に1度のペースで戦術確認のミーティングを行うが、ベトナム戦での3-4-3テストをテーマにした3日からの合宿では、毎日30分間、戦術や動き方を細かく説明。6月のキリン杯で失敗した同システムにかける期待の大きさ、結果が出ない焦りをにじませた。

 就任以来無敗記録を更新中で、15戦目は歴史的な大勝利で、3次予選突破へ「王手」をかけた。次戦のアウェー・タジキスタン戦(11月11日)に勝ち、同日北朝鮮が負けると、最終予選進出が決まる。それでも同監督は「来年2月の最終戦まで気持ちを切らさない。成長を続けることが大事」と気を引き締めた。【盧載鎭】