札幌は今日3日、江蘇蘇寧(中国)との練習試合(沖縄県総合運動公園陸上競技場)に臨む。沖縄合宿(金武町陸上競技場)中のこの日は6人1組のパスゲームや戦術練習を行い、今季仙台から移籍のFW金園英学(28)が軽快な動きで好調さをアピールした。対外試合今季4戦目にして初めての一般非公開。チームにとっても、金園にとっても、現時点の仕上がりを発揮する一戦となりそうだ。
日に焼けた表情に充実感が漂っていた。16日に始まった沖縄合宿も、残すところ、あと3日。「疲労が先行している」と苦笑いする金園だが「チームにだいぶ慣れました、みんなと仲が良いっす」と、新たなチームに、しっかりとけ込んだようだ。
勝負をかけるシーズンとなる。11年に磐田でプロ生活をスタート。いきなり2桁得点と活躍し、翌12年には日本代表に初招集された。だが、その代表合宿で右第5中足骨を骨折してからは、同じ部位を再発するなど、故障との戦い。仙台でも移籍した15年はチーム最多タイの7得点も、昨季は両足足関節前方及び後方インピンジメント症候群(両足首関節内の骨の挟み込み)を手術し、全治約4カ月。試合出場、得点どころか、満足に動くことさえできなかった。
札幌での、戦術面の役割は見えてきた。まずは、体を張ったポストプレー。前線でのタフさが求められている。「磐田や仙台とは全然違う。どうプレーしていいのかはまだ探り探り」。戸惑いはあるが、応えなければという気概は強く持っている。「チームの攻撃を促すようなプレー。もっとゴール前とかでやりたい思いもある」といいながら、「そういうところを半分半分まで持って行ければ一番フィットするはず」と自覚する。
対外試合初戦の21日沖縄国際大戦で2得点と結果を残した。25日J2千葉戦、28日J3琉球戦は先発しながらゴールを奪えなかった。ブラジル代表MFラミレスらを擁し、中国スーパーリーグ昨季2位の江蘇蘇寧との一戦を「強豪とは、なかなか対戦することがない。失敗はいいので、しっかりトライして、どこまで通用するか見極める試合」と位置づける。その上で「アピールというよりも楽しみ。何分出られるか分からないが、どの試合でも得点を狙いたい」と意欲をみせた。【山崎賢人】
◆金園英学(かなぞの・ひでたか)1988年(昭63)9月1日生まれ、大阪府出身。立正大淞南、関大を経て11年に磐田入り。15年仙台に移籍、今季札幌に加入。プロ1年目の11年28試合12得点と活躍し、12年2月に日本代表初招集も右第5中足骨骨折。以後、故障に悩まされた。J1通算99試合26得点、J2通算10試合1得点。184センチ、78キロ。FW。利き足は右。



