ジュビロ磐田は昨季王者の鹿島アントラーズに今季初の完封勝利を飾り、7年ぶりにカシマスタジアムで勝利を挙げた。

 前半15分、DF桜内渚(27)の右クロスをFW川又堅碁(27)が頭で合わせて先制。同21分には、MF中村俊輔(38)がゴール前のこぼれ球を左足で豪快に決めて突き放した。

 後半は猛攻を受けたが、守備陣が体を張ってゴールを死守。GKカミスンキー(26)の負傷退場で前半20分から緊急出場したGK八田直樹(30)も、好セーブを連発した。

 すると、最後は同34分。MF川辺駿(21)がこぼれ球から抜け出し、勝負を決める右足ミドル弾を突き刺した。GK八田は「チーム全体が体を張ってくれていたので、自分も体を張らなければ出る意味がないと思っていた。それができて良かった」。MF中村俊輔も「挑戦者として臨んだことが結果になった。この成功体験で、チームとしても上積みできたと思う」と、充実した表情で話した。

 攻守がかみ合い、今季初の連勝。順位は6位に浮上した。