<J1:広島4-1G大阪>◇第7節◇24日◇広島ビ

 試合後、G大阪の西野朗監督(56)は、完敗の現実を受け止めるようにゆっくり口を開いた。運動量を欠いて圧倒された前半に触れ「5、6点食らってもおかしくない試合。イメージとかけ離れたパフォーマンスだった」と厳しく総括。得意のパス回しで局面を打開できず、代名詞の攻撃力を奪われたショックは大きかった。

 調子の出ない宇佐美を今季初めて先発から外し、守備に定評のある武井を攻撃的MFに配置。だが、守りに不安を抱える両サイドバックの裏を突かれて立て続けに失点し「すべて広島ペースで試合が進められた」(西野監督)。ボール保持で優勢に立っても、決定的な縦パスは固めた相手守備にはね返された。

 「もっと頭も体もスピードを速くしないと」と遠藤。終了間際にCKから生まれた新人FW川西のプロ初得点だけが、唯一の明るい材料となった。