<J1:広島4-2川崎F>◇第15節◇10日◇Eスタ

 J1通算200度目となるハットトリックを広島の元日本代表FW佐藤寿人(31)が達成した。

 前半43分にゴール前のこぼれ球を押し込み、10年連続となる2ケタ得点を達成。同ロスタイムにはミドルシュートを決め、一時は同点に追いつかれた後半35分にもダイレクトループで決勝弾を挙げた。3発は5月18日甲府戦に続き、今季2度目だ。

 チームはエースの大活躍で、首位大宮に勝ち点6差の3位浮上した。

 森保監督は「寿人が素晴らしいスーパーゴールを決めてくれた。勢いのある川崎をたたいて(首位に)1歩前進できたことが大きい」とうれしそうに話した。

 佐藤は「嫌な雰囲気の中で、悪い流れを絶つことができた。非常にうれしいです」と笑顔。同僚の日本代表GK西川も「1点目も、2点目も、3点目も、寿人さんらしい」。DF水本は「Jの20年の歴史の中でも、点を取ることに関してはスペシャルな選手」と仲間をたたえた。