<J1:川崎F1-1広島>◇第33節◇29日◇等々力

 広島がベテランの活躍で引き分けに持ち込んだ。先発メンバーにはMF浅野拓磨(20)ら若手が名を連ね、前半34分に失点し1点を追う展開。

 だが後半12分にFW佐藤寿人(32)、MF高萩洋次郎(28)が投入されると、流れが変わった。一気に押し込み、終盤の後半43分、MF青山敏弘(28)の右クロスのこぼれ球を佐藤が押し込んだ。

 シュートは前半わずか1本に対し、後半は17本を放った。佐藤は「クロスが上がったとき、(競り合ったDF)水本選手がフリーで、たたきつける感じだった。押し込もうと思った」と振り返った。相手はホーム最終戦で、完全アウェーの雰囲気の中、貴重な勝ち点1。それでも、試合終了間際の好機を外し「最後に決められなかったので悔しいです。難しい試合だったけど、勝ち点3を取りたかった」と唇をかんだ。