北京世代の元司令塔が五輪代表への滑り込みを狙う。横浜の早大卒ルーキーMF兵藤慎剛(22)が、12日柏戦でのプロ入り2度目のリーグ戦出場の好機を迎えた。MFロペスが右ひざの痛みを訴え戦線離脱したことで、先発争いに急浮上した。

 念願の反町ジャパン入りへ、アピールのチャンスだ。同僚のDF田中裕、MF長谷川とともに、北京五輪予備登録リストに入ったことが、11日までに分かった。兵藤は「柏には同世代の選手が多いので、負けたくない」とキッパリ。柏FW李忠成ら代表の主力に負けない活躍を見せれば、代表スタッフの目にも留まる。

 現状では、10日の紅白戦で主力組に入った清水の先発が濃厚。だが交代枠を残しがちな桑原監督が「明日は暑くなるし、3人代えるつもり」と明言した。「まずはチームで試合に出ないと」と兵藤。05年ワールドユースで司令塔を務めた逸材の巻き返しが始まる。