<ナビスコ杯:清水5-0東京V>◇予選リーグB組◇16日◇日本平

 J1清水は5-0で東京Vを下し、ナビスコ杯B組首位を守った。今季公式戦5戦勝ちなしなうえにDF高木和道主将(27)の欠場と嫌な雰囲気が漂ったが、5得点と猛攻を見せて圧勝。公式戦3連敗から脱出し、全員で悪い流れを断ち切った。

 もやもやを吹き飛ばすかのように、清水がゴールネットを揺らし続けた。前半19分にMFフェルナンジーニョが先制ゴール。2日浦和戦の前半10分以来の得点で、清水は完全に波に乗った。その後も攻め続けて計5得点。東京Vに圧勝した。

 この試合への思いは半端でなかった。ここまで公式戦5戦勝ちなし中。12日名古屋戦後にはチームバス出入り口が一部サポーターに封鎖され、選手は2時間も閉じこめられた。「暑かった。息苦しくて誰もしゃべらないし」と西沢。窓の開かない密室で、疲労はさらに蓄積された。

 追い打ちをかけるように、高木和主将が14日夜に背中に違和感を訴え欠場。悪いムードなうえ、昨季リーグ戦フル出場の支柱も不在。だが、14日に選手ミーティングで誓い合った思いが、頭に残っていた。「1つになろう」。ぎっくり腰から強行出場したGK西部はキャプテンマークを巻いて奮闘。「気持ちを見せてやりたい」と話した通り、前半41分に見せたMF大野のヘディングシュートへの好反応をはじめ、好セーブでリズムをつくった。今季初先発のDF岩下は守備で貢献しただけでなく、頭でとどめの5点目をマークした。

 ゴールのたびに、選手たちは輪になって抱き合った。悪い流れを全員で断ち切り、自らの力で結果を出した。ナビスコ杯B組首位を守り、圧勝で自信も取り戻した清水。「1つずつ、上を見ながら頑張りたい」(西沢)。リーグ16位からの逆襲が、19日の横浜戦から始まる。【浜本卓也】