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浦和闘莉王、強行出場勝利呼び込む/J1

前半、前線にパスを送る闘莉王(撮影・為田聡史)
前半、前線にパスを送る闘莉王(撮影・為田聡史)

<J1:浦和1-0川崎F>◇第12節◇10日◇等々力

 浦和は、右肩負傷のMF闘莉王が川崎F戦に強行出場し、1-0の勝利を呼び込み、首位を守った。

 右肩の激痛を耐え抜いて勝ち星をつかんだ。ボランチ転向後、9戦6発の決定力を見せてきた闘莉王が、川崎F戦でバランサーに専念した。6日の千葉戦で負った右肩靱帯(じんたい)損傷をかばい、得意のヘディングで競り合えない。前線に走ることもできず、ボランチを組む細貝に攻撃参加を一任。得点奪取ではなく、攻守で黒子に徹して勝利を呼び込んだ。

 闘莉王「いつものようなプレーはできないけど、自分のところでボールが収まればいいと思っていた。起点として1本のパスとか考えて、チームが勝つためにメリハリをつけた」。

 職人芸だった。その1本のパスでPK奪取を呼び込んだ。後半16分、左サイド相馬の縦パスをワンタッチでさばいた。

 自らの背後をトップスピードで走るエースを察知。ヒールパスでつないだボールを受けた高原は、ペナルティーエリア内のギリギリで敵DF井川に倒されてPKを奪った。このPKをエジミウソンが決めて決勝点。闘莉王は「自分はファンタジスタではないし、確実につなぐことが大事」と謙虚だったが、キラリと光る瞬時のプレーで10戦負けなし、首位堅守を引き寄せた。

 試合当日朝、エンゲルス監督に説得されての強行出場だった。右肩にテーピングしても、患部に痛みはある。当初は「ベンチスタートにしたい」と消極的だったが、「周りが『出てほしい』という雰囲気だった」と仲間の気持ちを察知。最終的にウオーミングアップで先発を決断し、「90分間、やれたことが何より」と安堵(あんど)感を漂わせた。

 激しい雨の中でサポーターのVコールを気持ちよく耳にした。17日にはホームでG大阪を迎撃する。「1週間で肩を調整したい」。鉄人ぶりを発揮した闘将に「休息」の2文字はない。【藤中栄二】

 [2008年5月11日9時14分 紙面から]


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