<J1:浦和1-0東京>◇第21節◇16日◇味スタ

 浦和がプライドを捨てて、4試合ぶりに勝ち点3をもぎ取った。前半、相手ボールになると、MF相馬がDFラインに吸収され、FW永井が左サイドに入り、変則的に4-4-2になった。日本代表DF長友の攻撃参加を警戒したエンゲルス監督は「代表でも出ている選手だから」と説明。「相手に合わせることはしない」と言い続けてきたが、ついにこだわりを捨てた。

 多くの故障者を抱えていたのが背景にあった。FW田中達、永井、MF平川らは足に不安を抱え、MFポンテは右太もも裏肉離れから復帰したばかり。試合開始直前まで予断を許さず、20人を帯同させていた。後半22分に決勝ゴールをあげた相馬は「レッズは守備のチーム。今日も守ればいけるという雰囲気があった」。約3カ月ぶりのアウェー勝利、6試合ぶりの完封勝利で、首位鹿島に勝ち点差1でぴたりとつけた。