オフト流が本格化した。磐田は16日、ハンス・オフト監督(61)が初めて全練習メニューを定めた。休み明けの午前練習は今までフィジカル練習だけだったが、ミニゲームなど通常の練習を実施。午後練習後にはぐったりする選手も出る中、同監督は「私は全然大丈夫」と笑い「相手に寄せることを毎回、練習でやる。1対1で勝ちたければ、寄せが大事です」と、やるべきことを明確化した。

 1つのメニューにも工夫を凝らした。午前練習では、重たいメディシンボールを使ってラグビー形式の“遊び”を実施。負けチームには腕立て伏せの罰ゲームを設けた。午後のミニゲームでも同じく敗者に厳しくした。「常に勝利を目指さないといけない。私はドロー(引き分け)は嫌いですし、負けは大嫌いですから」。普段の練習から「勝ちグセ」を身に着けさせようとする指揮官。オフトジュビロが、本格始動した。【今村健人】