<J1:柏2-0札幌>◇第29節◇19日◇札幌厚別

 ハットトリックの次はダメ押しアシストだ。柏DF村上佑介(24)が、札幌戦の後半43分、右足でラストパスを通し、2-0の勝利に貢献した。4日の大宮戦で93年のジーコ以来のデビュー戦ハットトリックを記録したラッキーボーイの活躍で勝ち点を39に伸ばした柏は、2連勝で残留争いから大きく抜け出た。

 村上が動けば得点が生まれる。後半43分だった。J1残留を目指す札幌の必死の抵抗で押され気味だった流れを、パス1本で打開した。俊足を飛ばし、右サイドから中央へ切れ込み、中央やや左にいたFWアレックスにラストパスを送った。札幌の息の根を止めるダメ押しアシストで、降格へ突き落とした。

 「守備の時間が長くて、何本もクロスを上げられたけど、最後にアシストできてよかった」とホッとした表情を見せた。札幌戦は前節大宮戦のハットトリックのボーナスとしてスタメン出場できた。ここで結果を出さないと、再びベンチスタートの日々が待っていた。MF杉山は「村上が出て2連勝したわけだし、これは大きい」。村上は10戦勝ちなしチームを2連勝に導き、スタメンの座を自らの実力で大きく引き寄せた。

 今回は2日前に札幌入りした。「最近疲れていたので、昨日は3時間くらい昼寝してました」。実は今年の5月、生まれて初めてサテライトの試合で札幌を訪れた。しかし当時は、早朝出発の日帰り弾丸ツアー。今回の遠征でその格差は、身に染みるほど実感した。ラッキーボーイから確固たるレギュラーへ、村上の挑戦は始まったばかりだ。【盧載鎭】