C大阪がJ1昇格への望みをつないだ。3位仙台が1-4で鳥栖に大敗し、入れ替え戦に進む3位と勝ち点1差に接近。他力ながら、6日の最終節愛媛戦(長居)に夢が残った。前日敵地で草津に4-0で大勝したチームはこの日、MF香川真司(19)らが仙台戦を練習場でテレビ観戦。最終戦は今季で引退するMF森島寛晃(36)のベンチ入りが濃厚で“ミスターセレッソ”とともに奇跡の逆転昇格に挑む。

 C大阪は、まだ生きている。前日、草津に大勝し、この日の午前に遠征先から帰阪。3位を争う仙台の試合を、主力選手が練習場で見守った。仙台が勝てば3季ぶりの昇格は消滅していたが、幸い敗戦。その瞬間、クラブハウスに「よっしゃ~!」と声が響いた。仙台と勝ち点1差に接近。最終節の愛媛戦に引き分け以上で、他力ながら入れ替え戦に回る3位に入る可能性が残った。

 最終節は、神様が用意してくれた舞台だ。引退する森島のベンチ入りが濃厚。草津戦で2得点の香川は「最高の試合をしたい。まだ1度も森島さんと一緒にピッチに立ったことがないんで。最後に一緒に戦う」と真剣に言った。FW古橋も「森島さんと一緒に3位を決めたい」。DF前田も「モリシさんのために-」という。チームの思いは、1つの塊になった。

 風はセレッソに吹く。10月26日の仙台戦を3-4で落とした時点で、勝ち点8差と昇格は絶望的だった。その後の3連勝で息を吹き返し、一方の仙台は2分け1敗。勢いは確実にC大阪にある。最終節の相手が愛媛というのも運命的だ。香川は「広島も、今日の山形も愛媛戦で昇格を決めた。ボクらも同じ(昇格の)シナリオが見える」。クラブは05年のV逸、06年のJ2降格と最終節に涙を流してきた。同じ歴史は繰り返さない。今度こそは、最終節に笑う。【益子浩一】

 ◆C大阪の3位確保条件

 数字上は6位鳥栖まで望みがあり、C大阪は引き分け以上で可能性がある。○なら、3位仙台が△か●で無条件確定。△なら、仙台が●で勝ち点67で並び得失点差で上回り、5位湘南の引き分け以下、得失点差で不利な6位鳥栖が20得点以上の記録的な大勝をしない限り確定。