<練習試合:仙台4-2山形>◇2月28日◇宮崎・シーガイアイベントスクエア

 J2仙台のブラジル人FWマルセロ・ソアレス(26)が、ベールを脱いだ。キャンプ中盤の腹直筋痛で出遅れていたが、開幕前最後の練習試合で1得点1アシスト。2本目の45分間だけで結果を出した。FW中島裕希(24)との連係も良好で首脳陣も高評価。1週間後に迫った3・8開幕スタメン候補に、一気に浮上した。

 期待の新外国人が、目を覚ました。2本目の38分。MF梁のスルーパスを察知してゴール前に突進すると、食らいつく山形の俊足DF宮本を背負いながら左足を振り抜く。手倉森監督が「シュートまでの動きが速い。蹴り終えた後に(山形GK)清水が飛んだように見えた」というゴールが生まれた。同43分にはMF菅井のゴールをアシスト。ソアレスは「2点目を狙えたけど、きん(菅井の愛称)にごちそうした」と上機嫌だ。

 キャンプ中盤に負傷離脱し、影を潜めていた。延岡キャンプ中の2月10日に腹直筋痛と診断され、別メニュー調整を繰り返す毎日。実戦デビューとなった同22日のJ1広島戦も、20分間しか出場せず、実力は未知数だった。開幕スタメンなど、おぼつかない状況だったが、開幕戦の相手・札幌の石崎監督が視察した一戦で大暴れ。手倉森監督から「一瞬で抜け出す速さがバレたかな。石崎さんの嫌いなタイプ」と評価された。

 3年連続開幕スタメンを狙うエースFW中島との関係もいい。2トップを組んだ2本目の11分には中島、梁とつないでソアレスがシュート。惜しくもサイドネットに外れたが、決定機のフィニッシュに何度も顔を出した。全選手がそろう食事中、最も明るく振る舞うなど、チームへの溶け込みも問題なし。手倉森監督も「(中島)裕希との相性が良さそう」。中島も「走れるし、パスを引き出す動きがいい」と認めた。

 FW陣は練習試合5戦で中島、平瀬、田中が各2得点を挙げて好調だが、ソアレスは「自分が開幕ゴールを狙う」と宣言した。年上のバウキリア夫人(35)と2人の息子が、札幌戦翌日9日に来日予定。家族を開幕勝利の笑顔で出迎える。【木下淳】