横浜が、今季初勝利へ向け「若手躍進」のおぜん立てを整えた。木村浩吉監督(47)は10日、11日の神戸戦(ニッパ球)のゲームキャプテンに、2年目のMF兵藤慎剛(23)を指名した。MF河合、DF栗原の故障離脱によるものだが、同監督は「まだ遠慮があるが、いずれ真のキャプテンになるべき選手。ちょうどいいデモンストレーション」と、けん引役への期待を寄せた。兵藤は「光栄です。気持ちが高ぶるだろうが、いつも通りに声を出して盛り上げたい」と意気込んでいた。

 ベテランDF中沢は、試合前のロッカールームで若手を激励するつもりでいる。「勝てない焦りでミスを怖がっている。バランスとか修正は、おっさんのオレやマツさん(松田)がやるから、若いモンはガンガン行け!って言うよ」。若手の勢いは今チームの特徴のはず。持ち味を発揮し、何としても白星を奪いたい。