<ナビスコ杯:浦和2-0新潟>◇30日◇予選リーグA組◇埼玉

 浦和が、若手の活躍で新潟に2-0で快勝した。前半28分に、DF西沢代志也(21)が、相手ボールを奪い、プロ初ゴールを決めた。後半11分にはMFエスクデロが追加点を奪い、試合を決めた。闘莉王ら日本代表4選手に加え、けが人などで主力を欠く中、貴重な勝ち点3をつかみ、A組首位に立った。

 突貫小僧が、チームの窮地を救った。前半28分。西沢は、敵陣センターサークル付近で相手ボールをかっさらう。「前があいているように見えた。とりあえず走ろうと思った」と、MF細貝にパスを出し、ゴールに向かって突っ走った。ワンツーでパスを受けると、左足でゴール右隅に流し込んだ。ホーム埼玉スタジアムのピッチに初めて立った。それも先発。チームを勝利に導くプロ初ゴールを「よく覚えていない。頭が真っ白になった」と振り返った。

 「後ろを向きたくなかった。(相手に)つかまっても、いこうと思ってた」。前半26分には、強烈な右足ミドル。これまでの練習試合でも、スキあらばミドルレンジから豪快にシュートを放っていた。20日のナビスコ杯大分戦では初アシストを決めたが「シュートが1本もなかった。まず打とうと思っていた」だけに、外れはしたが、このシュートで勢いに乗った。先制ゴールは、その2分後だった。

 守備でも「ガツガツいければと思っていた」と、新潟FWペドロ・ジュニオールに仕事をさせなかった。後半16分に両足がつって交代したが、最後まで仕掛ける姿勢を崩さなかった若武者は「日本代表(の選手)が帰ってきても、良い形で試合に出たい。(目標は)試合に出続けること」と言い切った。【今井恵太】